Essay1-1Essay1-2
英語のエッセイの書き方について、今後シリーズ的に書いていきたいと思います。

そもそもエッセイとは何かというところから。

論文(research paper)とは違いますね。
数値とか、調査結果とか、そういうのはあまり重視してないです。

詩とも違います、明らかに。

じゃあ何かというと・・・。

なんか。
それ以外の。
全部!!



小学校のときは、あまりエッセイという言葉は使いませんが、いわゆる日本の小学校の作文や読書感想文のことです。思ったことを、言葉にしたり。本を読んで、なんとなく思ったことを書いたり。とりあえず文法さえあっていればなんでも「Great job!」「This is really nice!」などと褒められる、チュートリアルモードです。



中学校になると、これがガラッと変わります。
また今度詳しく説明しますが、「タイトル・イントロダクション・本文・結論」という1番ベーシックなスタイルのエッセイをガリガリと書かされます。それはもう、毎日のように、ガリガリと。テンプレ以外のフォーマットを書くと無慈悲に減点されます。



高校になると、テンプレ主義がより一層厳しくなり、やれ本文は各段落5センテンス以上書けとか、イントロダクションや結論もこういうフォーマットで書けとか言ってきます。そんなゴリゴリなテンプレに合わせつつ、内容のオリジナリティーや説得性も採点項目に加わってくるので、私のように国語を大の苦手とする人間にとってはどの課題よりも難しいものとなります。

そしてテンプレに頭を悩ませること7年(中学3年間+高校4年間)・・・。



ついに大学入試です。

大学入試には大体自己アピールのエッセイの提出が必要です。

「あなたをアピールするエッセイを書きなさい」
「ああ、あれね、ゴリゴリテンプレのやつね、志望動機でも書けばいいのかな」
「違う。フォーマットはなんでもいい。ポエムでもいい。小説でもいい。記事風でもいい。」
「え・・・?なにそれ自由度高すぎて意味わかんない。つかそれエッセイじゃなくね」
「いいえ、エッセイです。審査員の心に響けばエッセイです。むしろテンプレエッセイを書いてきたらガチで落とす。まあハリウッド級にドラマチックな自伝とかならそれでも許すけど」
「ええ〜無茶言うわ〜」



大学入学後。
国語教師「エッセイを書いてください」
生徒「ざわ・・・ざわ・・・(これはどういう意味のエッセイ・・・?)」
生徒「テンプレで書いてみた」
国語教師「(ニッコリ)」
生徒「(やった!あってた!この先生にはテンプレが通用する!)」



まあつまり要約すると、「先生がエッセイだと言ったものがエッセイ」。以上。